がん保険は不要?必要性やメリット・デメリット、選び方のポイントまで解説!
がん保険とは?
がん保険とは、生まれて初めてのがんに罹患した際に、手厚い保障を受けられる保険です。
ここでいう「がん」とは、基本的には悪性新生物を指しますが、保険会社によっては上皮内新生物も保障対象となります。
がんは再発リスクがあるため、入退院を繰り返し、治療期間が長期に渡るケースもあります。
また、公的医療保険が適用されない治療を受けることもあるため、治療費が高額になりやすいという特徴を持つ病気です。
通常の医療保険でも、がんは保障対象に含まれますが、がん保険であれば保障内容ががんに特化されているため、より手厚くがんに備えることが可能です。
最近のがん治療の傾向
「厚生労働省による平成29年の調査」では、がん患者の平均入院日数は「17.1日」と公表されています。
また同調査によると、がん患者の総数は、入院患者が「12万6千人」に対し、通院患者が「18万3千人」と公表しており、近年のがん治療は、通院治療が主流となってきているのが分かりますね。
従来のがん保険では、入院や手術に備えた入院給付金と、手術給付金がベースになっているタイプが主流でした。
しかし近年では、がんと診断されたら、診断給付金(一時金)が給付されるタイプや、通院や抗がん剤治療などの治療重視タイプもあります。
がんにかかる確率と、がん保険の検討タイミングは?
国立がん研究センターによると、生涯でがんに罹患する確率は、男性65.5%(約2人に1人)、女性50.2%(約2人に1人)とされています。
また、がんの罹患率は、男女ともに40代から上がり始め、50代から急激に上昇します。
なお、20歳代~50歳代前半までは、男性より女性の罹患率がやや高く、60代以降は男性の方が罹患率が高くなります。
若年層の女性のがんの罹患率が高い理由は、女性特有のがんである乳がんや子宮がんは、若年層の罹患リスクが高いためです。
以上のことから、がん保険を検討する場合は、女性は男性よりも早い30代になる前までに、男性は50代になる前までには、がんに対する備えを検討した方がいいといえます。