経営コンサルタントとは?なるには?

経営コンサルタントは、企業が抱える悩みを共有し、専門的な視点から解決手段を提案する職業です。

 


具体的な課題や改善点をデータやインタビューから調査し、どうすれば解決できるか、企業の経営陣にプレゼンテーションする機会が多い激務な職業ですが、給与水準が高いことでも知られています。

 

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経営コンサルタントになるには?

 


▶︎大学で経済学、経営学などを学ぶのが第一歩

経営コンサルタントになるために必要な資格は特にありませんが、関連の深い国家資格として中小企業診断士が挙げられます。


資格取得をめざすには、まず中小企業診断士試験の1次試験(科目合格制)に合格する必要があります。

 


だれでも受験できますが、経済に関するかなり専門的な知識が問われます。


1次試験合格後のルートは、大きく二つに分かれますが、一つは2次試験を受験する方法で、2次試験合格後、一定期間の実務・実務補習を経ると中小企業診断士として登録が可能になります。

 


もう一つは中小企業大学校などの養成機関に入る方法で、所定の課程を修了すると中小企業診断士への登録資格が得られます。

 


経営コンサルタントの仕事の内容とは?

 


▶︎会社の経営状態を診断し業績アップにつなげる

会社や商店などの経営状態を診断し、経営体質の強化や今後の方針について、指導やアドバイスをするのが経営コンサルタントです。

 


クライアント(依頼主)の要望に合わせて、経営の効率化や合理化のための診断、人事や賃金の見直し、設備投資計画の作成などを行います。

 


クライアントが提出する資料で診断材料が足りない場合は、独自に調査も行い、また企業向けに、従業員の能力開発セミナーの講師を務めることもあります。


企業の経営指導を行うために、日ごろから国内外の経済動向、法規制や法改正の動き、IT関連機器の開発状況、賃金や雇用の動向などの情報を収集・分析し、それを仕事に生かします。

 


経営コンサルタントの仕事は、クライアントが抱える課題を洗い出すことから始まり、そのための情報収集の一環として、経営者や従業員へのインタビューを行います。

 


不確かな情報は、その後の診断に差し障るため、情報をさまざまな角度から検証して、真偽や意味を考える必要があります。

 


クライアントから提供されたデータを含め、情報を整理できたら、課題を解決するための具体的な解決方法を考えます。

 


仮に「従業員のモチベーションをアップさせる」という課題があったとして、人事評価の方法を変えるのか、新たな研修を実施するのか、解決方法はさまざま。

 


調査結果を振り返り、いくつも仮説を立てて検証を繰り返し、効果的な方法を考えなければなりません。

 


クライアントに提案した後は、課題を解決するためのプロジェクトを立ち上げ、実行に移していきます。

 


経営コンサルタントが関わる分野は、経営戦略、人事、財務など幅広く、また企業によっては、医療コンサルティングなど、一つの業界に特化したコンサルティングを強みとしている場合もあります。

 

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